みなさんこんにちは。暖かくなりましたね!お元気でしょうか?
今月2月のお誕生日の方はS様お一人です。特別養護老人ホーム六尾の郷で初めての誕生日を迎えられるということで、ご紹介とお祝い以外に何をしようかと担当者で話し合いました。
六尾の郷で入所されてから、今までの写真を集めて、スライドショーを行う案と、入所者皆様が仕事や家庭で輝いていた時代の写真を見て頂き、当時の記憶を振り返って頂く案を合わせて計画しました。
準備を万全に行い、いざ当日を迎えました。
S様のご紹介を行いました。かつては新聞記者として、色々な記事を書かれておられ、趣味は新聞を読まれること、カラオケと多趣味なS様。大勢の方々に祝って頂くことに緊張もありながら、質問に答えて下さりました。


S様のご紹介のあとは、利用者様皆様が現役で活動されていた時代を、写真で振り返る企画を行いました。75歳から104歳までの利用者様がおられる中、当時20代から50代を過ごされた1960年代の文化や流行を調査してお聞きしました。

白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫と当時三種の神器と言われた写真をスライドに映
すと、「あの洗濯機、ローラーに入れて回すの力がいるんや」、「冷蔵庫に毎日氷を上の棚に入れて冷やしとったんや」など、いろんな声が聞かれましたが、「懐かしいわ〜」という声が一番多く、平成生まれの職員にも当時の文化を知ってもらうにはいい機会だったと思います。


1964年の一大イベント、東京オリンピックの開会式の日本選手の行進の写真を映し、“これは何の写真でしょうか?”の質問に、ある利用者様が「競輪!」と答えられて、場内爆笑の一幕もありました。
当時の女子バレーで金メダルを取った時のメンバーは“東洋の何?”という質問には「魔女!」と至る所から声が上がり、事前に用意していた用紙もいらないほど、元気よくお答え頂きました。
2年後の2020年に東京オリンピックがまた開催されるので、皆さん一緒に見ましょうね。
“同じ年に開通した乗り物は何でしょうか?”という質問にはM様が手を挙げられて、「新幹線!」と答えられました。当時の記念切手も見て頂き、切手を集めておられた方、買われた方には懐かしさがあったと思われます。


次は若き頃のある有名人の写真を映し、“この方は誰でしょうか?”の質問に、利用者様の多くから、吉永小百合さん、橋幸夫さんの名前を即答されました。
そして、お二人がデュエットして歌われた曲「いつでも夢を」の歌詞をスクリーンに映し、パソコンでメロディーを流して、利用者様、職員とで合唱しました。
S様もマイクをお向けすると、歌って下さりました。当時のヒット曲の坂本九さんの「上を向いて歩こう」も続けて、皆様と歌い、手拍子もしながら盛り上がりました。


歌のあとはS様の行事での写真と、S様の誕生日お祝いボードを持った職員、利用者様の写真などのスライドショーをMr. Childrenの曲にのせて、皆様と見て頂きました。利用者様が笑顔で見ておられました。


最後にはサプライズでS様の担当の、Kケアワーワーの誕生日もお祝いしました。突然で驚いたKでしたが、S様と一緒に喜んでいました。皆様とバースデーソングを歌い、お二人でケーキのロウソク消しをして貰いました。
利用者様、職員からのお祝いの言葉に笑顔で「ありがとうございます!」とS様に喜んで頂けました。
今回はパソコンとスライドを使っての誕生日会で、利用者様の反応を見るまでは期待と不安が入り混じっていましたが、利用者様の表情に笑みが見れ、質問に元気よくお答えされる反応を見て、司会をしながら利用者様に楽しんで頂いている雰囲気がよく伝わりました。
会の終了後、ある利用者様から「懐かしくて良かった」、「いままでの誕生日会で一番良かった」など言って頂き、すごく嬉しかったです。利用者様、職員の協力もあっての誕生日会でしたので、本当に皆様ありがとうございました!
【特別養護老人ホーム六尾の郷 ケアワーカーO&U】