六尾の郷にて3市3町人権擁護委員研修会開催!!
皆さんお久しぶりです!!包括Uです!!
先日、六尾の郷の地域交流スペースにて、岸和田人権擁護委員協議会の主催する、3市3町人権擁護委員研修会が行われました。そこに参加させていただいたので、その様子を紹介させていただきたいと思います!!
研修会では、六尾の郷のA事務長より「社会福祉施設から見る高齢者の人権」というテーマで講演させていただきました。
これまでに特別養護老人ホームで関わった虐待事例をその虐待種類別に紹介。
(高齢者虐待の種類は身体的・心理的・放棄・性的・経済的に分類されます)
S介護保険部長もこれらの虐待に関わったソーシャルワーカーとしてより具体的に説明。
権利擁護とは、財産保全や悪徳商法から本人を守るということはもちろん、「本人の生活の安全」や「本人らしい生活」など基本的な権利まで全てを含めてとらえられます。
そして、今回紹介した全ての事例が、虐待や放棄、経済搾取などにより全ての人が持っている基本的な権利が侵害されていました。
認知症になったからといってその権利を他者に侵害されて良いはずがありません。
このような事例に社会福祉施設が関わり、間に入ることで、生命の危険にさらされた高齢者の保護という役割を果たせます。また虐待者と非虐待者との間に距離を保つことが出来、「虐待者と非虐待者」という関係から、もう一度「家族」という本来の関係にゆっくりもどってもらう為の支援という役割も果たすことが出来ます。
また、A事務長より、施設内での虐待についても、毎日の業務の中でつい生まれがちな事がゆくゆくは虐待につながるのではないかという問題提起もさせて頂きました。
利用者と職員が関わりあっていく中で生まれる馴れ合い。その馴れ合いの末、職員の口から入居者に対してきつい言葉や利用者を軽く見た言葉発せられるのではないか。
忙しい業務に追われ、利用者からの話しかけや要望に対し「ちょっと待って」という言葉で後回しにしてしまう、適当にあしらってしまうなどの対応が利用者にとっては心理的虐待になってしまうのではないか。
そうならない為、六尾の郷では職員に対する注意喚起や、定期的な法人内研修を実施し無意識的な言動にも、人権侵害へつながってしまう可能性があるという意識を持てるような機会をつくっています。
Uの感想
特養での勤務経験のある私も、利用者に対してつい「かわいい」と思い馴れ馴れしくなってしまったり、「忙しい」にかまけてないがしろな対応をしてしまったことがあります。
個人的には利用者との心の距離が近づくことに何の反対もありません。しかし、利用者に対して尊敬の気持ちを忘れて「勘違いした心の距離」で接してしまうことに問題を感じます。そうならない為にどうすればよいか。私は利用者一人ひとりの過去を知ることが一番大切なんじゃないかなと思います。
認知症でかわいい言動が見られる方がいるとします。しかし、数十年前には苦しい戦争時代を生き抜き、何人も子供を育て上げた人生の大先輩です。もしかしたら会社のお偉いさんだったかもしれない。むちゃくちゃ怖い頑固親父だったかもしれない。肝っ玉母さんだったかもしれない。多くの生徒から慕われた先生だったかもしれない。介護者の前では「かわいいお年寄り」でも過去にその人に関わった人からすれば「大切な尊敬できる人」なのです。
「その人がどんな人だったのか」経歴や性格も含めて知ることで、「かわいい」だけでなく尊敬の念を持ちながら接することが出来、前述のような対応は減っていくのではないかなと感じます。
なにはともあれ、無事、六尾の郷での人権擁護委員研修会が終了しました!!
人権擁護委員の皆様には少しの時間ではありましたが、六尾の郷の施設見学もしていただきました!!
早足な説明申し訳なかったです。
人権擁護委員の皆様には六尾の郷に貴重な機会を提供してくださり、本当に有難うございます。皆様の今後のご活躍をお祈りいたします!!
そしてこれからもどうぞ宜しくお願いいたします!!
(包括希望の星 石川遼似のU)
先日、六尾の郷の地域交流スペースにて、岸和田人権擁護委員協議会の主催する、3市3町人権擁護委員研修会が行われました。そこに参加させていただいたので、その様子を紹介させていただきたいと思います!!
研修会では、六尾の郷のA事務長より「社会福祉施設から見る高齢者の人権」というテーマで講演させていただきました。
これまでに特別養護老人ホームで関わった虐待事例をその虐待種類別に紹介。
(高齢者虐待の種類は身体的・心理的・放棄・性的・経済的に分類されます)
S介護保険部長もこれらの虐待に関わったソーシャルワーカーとしてより具体的に説明。
権利擁護とは、財産保全や悪徳商法から本人を守るということはもちろん、「本人の生活の安全」や「本人らしい生活」など基本的な権利まで全てを含めてとらえられます。
そして、今回紹介した全ての事例が、虐待や放棄、経済搾取などにより全ての人が持っている基本的な権利が侵害されていました。
認知症になったからといってその権利を他者に侵害されて良いはずがありません。
このような事例に社会福祉施設が関わり、間に入ることで、生命の危険にさらされた高齢者の保護という役割を果たせます。また虐待者と非虐待者との間に距離を保つことが出来、「虐待者と非虐待者」という関係から、もう一度「家族」という本来の関係にゆっくりもどってもらう為の支援という役割も果たすことが出来ます。
また、A事務長より、施設内での虐待についても、毎日の業務の中でつい生まれがちな事がゆくゆくは虐待につながるのではないかという問題提起もさせて頂きました。
利用者と職員が関わりあっていく中で生まれる馴れ合い。その馴れ合いの末、職員の口から入居者に対してきつい言葉や利用者を軽く見た言葉発せられるのではないか。
忙しい業務に追われ、利用者からの話しかけや要望に対し「ちょっと待って」という言葉で後回しにしてしまう、適当にあしらってしまうなどの対応が利用者にとっては心理的虐待になってしまうのではないか。
そうならない為、六尾の郷では職員に対する注意喚起や、定期的な法人内研修を実施し無意識的な言動にも、人権侵害へつながってしまう可能性があるという意識を持てるような機会をつくっています。
Uの感想
特養での勤務経験のある私も、利用者に対してつい「かわいい」と思い馴れ馴れしくなってしまったり、「忙しい」にかまけてないがしろな対応をしてしまったことがあります。
個人的には利用者との心の距離が近づくことに何の反対もありません。しかし、利用者に対して尊敬の気持ちを忘れて「勘違いした心の距離」で接してしまうことに問題を感じます。そうならない為にどうすればよいか。私は利用者一人ひとりの過去を知ることが一番大切なんじゃないかなと思います。
認知症でかわいい言動が見られる方がいるとします。しかし、数十年前には苦しい戦争時代を生き抜き、何人も子供を育て上げた人生の大先輩です。もしかしたら会社のお偉いさんだったかもしれない。むちゃくちゃ怖い頑固親父だったかもしれない。肝っ玉母さんだったかもしれない。多くの生徒から慕われた先生だったかもしれない。介護者の前では「かわいいお年寄り」でも過去にその人に関わった人からすれば「大切な尊敬できる人」なのです。
「その人がどんな人だったのか」経歴や性格も含めて知ることで、「かわいい」だけでなく尊敬の念を持ちながら接することが出来、前述のような対応は減っていくのではないかなと感じます。
なにはともあれ、無事、六尾の郷での人権擁護委員研修会が終了しました!!
人権擁護委員の皆様には少しの時間ではありましたが、六尾の郷の施設見学もしていただきました!!
早足な説明申し訳なかったです。
人権擁護委員の皆様には六尾の郷に貴重な機会を提供してくださり、本当に有難うございます。皆様の今後のご活躍をお祈りいたします!!
そしてこれからもどうぞ宜しくお願いいたします!!
(包括希望の星 石川遼似のU)
- 2009.11.11 Wednesday
- 長寿会の取り組み
- 17:34
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- by chojukai
貴法人の人権への取り組みや又「社会福祉法人の存在意義」とは三位一体(地域・利用者・職員)どれが欠けても社会福祉法人として機能しないとのお言葉をお聞きし、人権擁護委員として安心いたしましたと同時に、今後高齢化が進む中、貴法人のような開かれた社会福祉施設が増える事を強く願います。